2008年3月2日 晴れ
                                                              

 この大会に参加するのも4回目。初めてフルマラソンを走ったところがここの篠山です。

 今回は、去年に引き続き、2週間前の東京マラソンに続くレースです。さて、2週間前のレースの疲れが残っていないか?2週間前のレースが持続走のポイント練習と考えて、超回復によるタイムアップが望めるか?っというところが今回の課題です。

 東京マラソンでは、余裕を残してでのゴールであったため、脚の疲労は7日間程度で抜け、東京での記録2時間2分台を更新できそうな感じがしていました。ならば、狙うは、サブスリーと思い、今回の目標設定を2時間59分2秒としました。
 ペース配分は、初めの下りからフラットな12kmまでをkm4分11秒。その後は、上り坂と後半のバテを考慮してkm4分16秒でペースを設定しました。

 東京マラソンではkm4分20秒の設定だったので、正直、2週間後にそんな速度で走れるのか?と心配でした。今年のマラソン大会への準備期間は、膝痛のため1月からしか練習が出来なく、km4分15秒の速度以上での長距離練習は、一度も出来なかったのです。2月17日に行われた東京マラソンで、今年初めて、4分15秒ペースで前半の10kmだけ走れたっという準備状況でした。

 さて、大会当日、4時に起きると、簡単に朝ご飯を食べます。納豆と特製ご飯(発芽玄米と黒米に昆布を入れて炊いたご飯)、それから小さな丸餅をチーズを乗せて4つ。ここでバナナを食べていくのを忘れました。^^;

 ワセリンを要所(足の指、裏、叉、脇の下、心拍計バンド下)に塗って、普段着の格好で5時に出発です。

 恒例の腕に目標タイムです。設定タイムは無謀かと思われました。設定ゴールタイムは2時間59分02秒ですが果たして結果は?


 今回は初めて篠山で電車で行きます。いままで3回は全て京都からバスだったため、早く着いてしかもラクチンだったんです。今回は仕事の都合で出られないかもっと思って大会バスを予約しなかったんです。去年より30分早く家を出ても会場に着く時間は、今年の方が20分遅く、8時20分に到着しました。

 大阪駅から福知山線に乗り換えるのです。始発電車なので座れましたが、早朝にも関わらず、大阪駅でほとんど席は、マラソン出場者で埋まってしまいました。大阪駅でドリンク剤を買って、カフェインローディングをしようとしました。普通、どんな安物ドリンク剤でもカフェインが50mg含まれているのです。んが、今回かった○○ナ○○Cの成分表をみると入っていません。ガーン、買って損した。

 7時に大阪駅を出発して、干しレーズンを食べました。干しレーズンは、ビタミンKがバナナより豊富でカロリーも高いのです。レース前の3時間前と計算し、7時半におにぎりを2個食べ、家から持参したコーヒーを飲みました。これでカフェインローディングはバッチリです。

 会場に到着するとすぐに受け付け、スペシャルドリンクを預けて、トイレに行きました。便意は無いのですが、座るとちゃんと出てくれました。近年、レース当日は必ず、座るとすんなり出てくれるのでお尻に感謝です。^^;

 着替えて、ウォーミングアップのためいつものお城跡附近にあるグランドへ行くと昨日降った雨のせいでビショビショ。一周もすると靴が濡れてきたので、ロードに出ました。この日の天気は晴れですが、9時の温度は−0.1℃で、今日は長袖シャツがレース着だなっと思いました。ウォーミングアップでウインドブレーカーを着て走っても日陰に入ると寒く感じたのです。

 45分ほどかけてゆっくり会場の東に向って走り、最後に3回、流しをやって心拍数を150bpm以上に上げました。このアップ時点での体調は、悪くは無いけど、東京のときに比べるとちょっと脚が重たいなって感じがしました。

 アップが終わって帰る頃には気温がグングンと上がってきました。これじゃあ、長袖は暑過ぎるでしょ。急遽、ノンスリーブにゼッケンを付けかえしました。結局、この日のレース着は、ノンスリーブアンダーシャツ、ノンスリーブTシャツ、ランパンに手袋といった格好でスタート直前までビニール袋をかぶって寒さをしのぎました。

 荷物を預ける前に、最後の栄養補給で、エネルギーバー、BACC、アミノ酸錠剤、アリナミンEXを3錠、コエンザイムQ104錠をクエン酸水で飲みました。荷物を預けて、小便を済ませると整列です。10時30分にはもうビッシリでした。すみませんっと横入り。その後もなんとか前に進み、最前列から7,8列くらいのところまで来ることが出来ました。やっぱり、去年より20〜30分行動が遅れてました。大会バスにすればよかったんだよね。

 10時50分に前の列の陸連加盟者がスタート。その10分後に一般参加者がスタートです。この10分が東京であったスタート後の混雑を解消してくれ走りやすいのです。陸連加盟者でも遅い人は遅いですから、スタートが同時で前のグループに遅い人が一杯いると人の壁が出来て前に進めないのです。東京のように片側4車線の道を使っても前に進めないのですから、この方式を東京も見習った方がいいでしょう。

 スタートの号砲が鳴りました。果たしてサブスリーができるのか?最低でも2分台は切りたい。毎年、スタートから2,3kmまでは設定タイムより遅れるのでそこでのロスを少なくするというのも意識して走りました。初めの1kmは4分19秒と設定より8秒遅いタイム。
出だしはやはり、前の7,8列の人の中にも遅い人がいたので混雑したのです。その割には設定とあまり変わらないので、まずまずの滑り出しです。実際、それからスムーズに走れて、5km地点ではほぼ設定通りの20分54秒でした。うーん、20分台で5kmを走れたのかー、って自分自身で設定したにもかかわらず、感心していましたね。

 自分としては飛ばしている速度と思っていてもこの10kmくらいまでは、バンバン人に抜かれます。つまり人の流れにはついていけない格好。10km過ぎに抜いた陸連加盟者で前を走っているおじさんが、一般加盟者がそのおじさんを抜いたときに順位を数えて教えてくれました。自分はそのとき142位だそう。

 サブスリーを達成したら70位以内でしょう。この地点で70位以内に入っている必要は無く、ゴールしたときの順位が問題です。

 走り初めからそんな風に人の流れについていけないので、コバンザメのようにくっついて走ることができません。初レースのときはコバンザメにこだわって走りましたが、ペース維持を自分だけでもできる自信がついた今ではその必要性も薄れて、コバンザメのために相手にペースを乱される方がマイナスでしょ、って考えるようになったんですね。この考えが結果に影響したかもしれません。

 5kmから10kmのタイムが21分06秒。設定より11秒遅いペース。でも10kmから15kmは20分58秒と設定より12秒速く走って
この時点では、ほぼ設定通りに走ることが出来ています。ほんとうにサブスリーで走れるかもしれない!って思いだしました。本当は、サブスリーなんて無理だろうと思っていたんです。3時間2分を切るのがせいぜいだろうと。で、まずサブスリーを狙えば悪くても1分台で走れるかなって期待していたのが本音です。

 上りが始まる12km過ぎから5kmラップを21分20秒に設定しています。1kmにすると4分16秒なのです。自分の意識としてはペースを保とうと頑張っていても自然とkm4分16秒くらいのペースに落ちました。中間地点は1時間29分07秒、25km地点では1時間45分34秒っと、設定タイムよりこの地点でわずか6秒遅いタイムです。

 ここら辺にまでくると人の流れより速く走るようになっています。もう疲れてヘトヘトになっている人もいます。自分も体調の異常を感じ始めました。お腹が痛いのです。腹筋が痛いのではなく、下痢による腹痛でもないのですがお腹が重く痛い。僅かな痛みなのでなんとかしのぎましたが、これらが2週間前のレースの疲労なのかっと思いました。

 篠山のコースはこの長い坂が一番きついですね。30kmから折り返すので後半は下るのですが後半30kmからは脚のダメージがあって、楽にはなれません。ですから後半の下りを期待することもできないと思うと余計にこの長い坂が途方も無いように感じるのです。自分の今回の場合、29kmから31kmまでグンとスピードが4分25秒くらいまで落ちてしまいました。

 おまけが折り返してからの向かい風。前半は向かい風だったので、折り返したら折り返しだぞって期待してただけにガッカリ。こういうガッカリって精神的ダメージが大きいのよね、マラソンレース中は特に。そう、集中力を3時間持続するのが難しいのです。ふと、この集中力が落ちたときがその29から31kmの時だったんですね。

 そのとき時計でkm4分20から25秒くらいだと見ていたんです。それなのに5kmの目標ラップである21分20秒の秒数と東京の目標ペースであった4分20秒とが無意識に混同して、あ、まあまあのペースだなって思っちゃったんです。本当は4分16秒で走らなけりゃいけないのに。今思うとたった2kmで使ってしまったこの10〜20秒遅れが痛かったです。ボーッとしていたんですね。

 折り返してから31kmを超えた地点でしょうか「お!か○○ま!!」って自分の名前を行き成り呼ばれてビックリ。反射的に「あ、はい!」って答えましたが、一瞬誰が呼んでくれたのか解りませんでした。でもその声からま○○わさんだなって思い出しました。去年のサロマで偶然にお会いした会社の先輩です。あいやー、返事しておいてよかったわ。

 32、33kmではこれからが勝負!っと気を張りなおしました。35kmの地点で2時間29分08秒。ここで次の5kmを21分で走れればサブスリーだと計算しました。5kmを21分は無理でしょ。いや、自分ならできる!って自分にはっぱをかけて走りました。実際、次の35〜40kmは速度が上がりましたね。自分でも相当頑張ったんでもうちょっとよくなると思ったんです。

 この篠山マラソンのいいところは応援が素朴なこと。特に子供の応援が多いことがいいですね。子供は無邪気というか損得無しに誰彼と無く応援してくれますから余計にあり難いなって思えるし、自分に応援してくれてるって実感できるんで力になるんです。3年目の初参加からそう思ってましたが、東京マラソンを2週間前に走っているので余計にそこんところ良いと頃だってわかるんです。

 40km地点で2時間50分55秒。残りを9分で走ればサブスリー。うーん、流石にここんところでサブスリーは諦めました。これからkm4分強で走れっというのは流石に酷だと・・・。それでも2週間後に挑戦したフルマラソンで最後まで走りきるという最大の課題についてこの2.195kmをどのくらいのタイムで走るのか?が重要だと思いさらに速度を上げて走ったんです。

 ゴール手前で4,5人の塊となって走りました。ゴール。とうとう走りきったよ。2週で2レース。それも後半のレースが3時間00分25秒というタイムはおおいに満足しました。サブスリーを逃したっということより、それに近いタイムで走れたと言うのが自分にとっては、不思議で本当に00分台で走れたの?って感じです。2ヶ月前は、サブスリーなんて夢のまた夢、っていうコンディションでしたから。

 完走メダルをもらって、RCチップを外してもらって、しし鍋を食べました。これでホッとするのよね。食べてからそそくさと荷物預かり所に行きました。まだここでは取りに来る人も疎らです。ここでよく忘れがちなのが整理体操です。故障予防と早期回復には、欠かせませんよね。着替える前に整理体操を済ませ、バス停に向いました。今日は家族と外食する約束だったので、寄り道もしないで帰ります。

 篠山口駅に着くとまだ電車の時刻に間があったのでおつまみと熱燗を買いました。電車に乗り込むと窓際に持参のビールと共に祝杯を上げたのです。これがなんともいい一時です。これで今年のマラソンは全て終わりです。これからは飲みたいときに飲めるんよね。
 
 
 設定時間と記録
 
            設定時間  通過時間    設定ラップ    記録     平均速度
0〜5km:      20’55”   20’54”    20’55”   20’54”   km4分11”
5〜10km:     41’50”   42’00”    20’55”   21’06”   km4分13”  
10〜15km:  1°03’00” 1°02’58”   21’10”   20’58”   km4分12”
15〜20km:  1°24’20” 1°24’21”   21’20”   21’24”   km4分17”
20〜25km:  1°45’40” 1°45’34”   21’20”   21’13”   km4分15” 
25〜30km:  2°07’00” 2°07’10”   21’20”   21’36”   km4分19”
30〜35km:  2°28’20” 2°29’08”   21’20”   21’58”   km4分24”
35〜40km:  2°49’40” 2°50’55”   21’20”   21’46”   km4分21”
40〜GOAL:  2°59’02” 3°00’25”    9’22”    9’30”   km4分20”

 ネット          3時間00分25秒
 グロス(公式タイム) 3時間00分31秒  一般の部で90位でした。おっさんが13km地点で数えてくれたときから50人は
                           抜いたんだね。やっぱり70番台じゃないとサブスリーじゃないね。


 反省点
 
 良かったことは、こういった距離中心の調整方法でもなんとかサブスリーを走れる自信が得られたこと。
 悪かったことは、貪欲にタイムを狙わなかったことです。それがあの29kmから35kmまでの集中力欠如と失速に繋がったのです。           初心に戻ってもう一度、サブスリーを狙います。