2010年4月18日 快晴                          

2010年館山若潮マラソン30回大会

  今回は、特別今までにない緊張感の無い中で大会に臨みました。

 大会から15日前の帰宅途中に右足首を痛めました。それからは全然走れない状態が続いたのです。大会前日の土曜日に久々2週間ぶりに走ると
まだ右足首が痛い。こんなんで大会に出ていいのだろうか?正直、サブスリーなどの目標は当然、頭から飛んでいて、大会に出れるか?出ても完走で
きるか?っていうことがテーマでした。

 会場は常磐線の土浦駅から徒歩5分のところという絶好な交通の便のいい大会です。上野駅からほぼ1時間で到着しますからね。朝の5時23分の京浜
急行で新子安まで行ってそこから日暮里まで京浜東北線、日暮里から常磐線快速で土浦へ行くと、7時35分に到着しました。

 駅に着くなり、トイレにダッシュ!会場の仮設トイレよりは幾分ましだろうと思って行くと3番目に到着。待つこと10分でトイレをゲット。ちゃんと出てくれるのが
エライ!いつも感心するね。今朝はお餅を5個、ミニトマトを5個で、電車の中でおにぎりを2個食べました。
 
 足首はそんな状態なので走れませんでしたが、他のカーボローディング、禁カフェイン、禁酒は一ヶ月前からいつものようにやってきました。ですから、体重は
56kg、体脂肪は10%くらいで何時にも無く絞れたと思います。走れなかった分、少しでも体を絞って楽に走れるような体に持っていかなければ、っという強迫
観念のようなものが働いていましたね。

 トイレを出ると10人以上の長蛇の列となっていました。みんな考えることが同じだわ。それと6時30分上野発の電車がこんなに混むのも異常だよね。この大
会には2万人以上の人が参加するマンモス大会になっていました。

 兎にも角にも、この大会は初めてなので新鮮です。マンモス大会だけあって会場には人が多いです。会場である野球場、陸所競技場のスタンドは人でビッシリ
埋まっていました。

 会場で着替えると早速アップに出かけました。いつものアップという目的は心拍数を上げるという目的ですが、今回は、最後の本当に走れるか?というチェック
のためのアップです。スタート地点を見学がてらそろりそろりとおっかなびっくり走り出しました。やっぱり痛い。でもまてよ、怪我した方は外側の足首だよな・・・
痛いのはどっちかっと言うと内側・・・。これは走れるかも?3.5kmほど走ると折り返し、そこから会場に戻る頃には痛みも消えていました。なんとか走れそうだな。
あとは、完走できるか?っだ。

 今日は日中の最高気温が23℃位にはなるいい天気。初めてフルマラソンでランパンランシャツ姿で走ることにしました。馬鹿だねー。そんなに速く走れるわけ
ないのに・・・。アップから戻ってレース用の格好になると膝にはいつものテーピング、足首にも今回テーピングをして、痛さ止めにバファリンを3錠飲んで、スタート
地点に向かいました。スタート前40分。まだ10マイル選手が時々走ってくるため、スタート地点の横でみんな待機しています。まだ余裕があるな、ってことでトイレ
に並びましたがこれがまた長蛇の列。並んでから終わるのに30分かかっちゃいました。急いでスタート地点に戻ると自分のブロックAにはもう既に何百人と人が
待機しています。

 今回は、そんなに速く走れないんだからこのブロックの後方でもいいやっと思って後ろからのスタートです。このブロックには陸連登録選手もふくまれているため
実際は遅い人も結構居るんです。ですから後でもこのAブロックの人に良く会いました。
 
 スタート。

 走り始めると足首の痛みは全く有りません。いいじゃん、結構走れる♪足の向くまま走ると始めの1kmは4分30秒。ビックリ!この2週間一回もこんなスピードで
走っていないし、走れるとも思っていなかったから。それにスタート始めの混雑でそろそろスタートしたのに・・・。いけるかも?

 次の1kmが4分22秒。へー、こんなに速く走れるんだ。これなら3時間10分は切れるかも・・・。

 その後も、4分15秒前後のラップが続いて、すっかり調子に乗りました。これならサブスリーも行けるか?そんな出だし快調の状況。足首も全然痛くありません。

 それでも、5km過ぎ位で前を見ると500m先くらいまで道路全幅にビッシリとランナーが埋まっています。この大会の人気とレベルの高さがわかった次第です。
こんなに快調に走れるのは、走っていないときでもバイクなどやステップなどのジムの機械で心拍数を上げていたこと、体重を絞って来れたこと、負荷を上げない
練習で、休養が充分摂れたことが良かったのかな、って思ったんです。

 いきなり悪夢はやってきました。8km過ぎに右のふくらはぎがつり出したんです。

 うっそだろー、まだ、あと34kmあるのに・・・。完走できるのか?
 少なくともここで、サブスリーは流石に諦めました。途端に、ペースは4分30秒台に降下。ふくらはぎをなんとか攣らないで走るためも有りましたが、精神的ダメ
ージが大きかったですね。やっぱり、2週間走らないとこうなるんだって、思っちゃいましたから。悪いイメージはマラソンに大敵なのです。

 それからは、周りのランナーmに抜かれっぱなし。自分のペースは落としましたが、そのうち、同じペースの人と並ぶようになって抜かれなくなるだろうって考え
ましたが、自分のペースもどんどん落ちたので、抜かれる一方です。もう、こうなると走るのがいやになってしまうものです。どんなに自分が速く走っても、周りから
抜かれればいい気がしません。逆にどんなに遅く走っていても、周りを抜かして走ると気分がいいものです。今回、それをいやっというほど思い知らされました。

 実際自分はこの後も抜かされ放し。ようやく38km地点位で周りのペースについていき、最後の2kmくらいで抜き返したというものでした。

 ふくらはぎのつりはなんとかおさまりましたが、脚全体に疲労が溜まって、どんどんとスピードが落ちてきました。もうこれ以上、走tれないっと思って、とうとう
23km地点でリタイアを申し出ました。

 係りの人は親切に毛布と椅子を用意してくれました。送迎の車の手配をトランシーバーで頼んでいましたが、たった今、出って行ってしまったので次にくるのは
いつかわからないと言われました。そのまま毛布に包まって座っていると、ドンドン、ランナーが走りすぎていきます。そういう光景を見るとまた走りたいと思って
くるんですね。しばらくすると、毛布を取って、走ります、っと係りの人に言って、出発しました。

 でも、やっぱり脚に来ているので満足に走れません。2km走ったところで、思い知らされて再度、リタイア宣言をしました。でもいつ送迎車が来るのかっと訊くと
判らないと・・・。バイパスをできるような道路もなく、道幅一杯に広がったランナーを掻き分けて車が来るわけもなく、このまま最後尾のランナーに付き合うと結局
2,3時間は待たされることになると思ったんです。

 このレースには高校時代から友達も参加していてゴールで落ち合う予定なのです。彼は3時間半で走れちゃうランナー。とても彼のゴールには間に合いそうも
有りません。やっぱ、走るしかないか?

 そう思って走り始めましたが、28km地点でなんとか他にリタイアしていて車を待っている人を見かけたので、ここで待てば早くゴールに連れて行ってくれるかも?
っと、係りの人にお願いしました。三度目のリタイア宣言。でもこの係りの人が、やっぱ、最後尾までまたなくちゃいけないかもねーって言ってくれたんで、吹っ切
れました。走るしかない。

 そこからは、なんとか、あと14km走ることを考えました。走ったり歩いたりを繰り返していましたが、35km地点からリズムを掴んで、始めの3分は歩いて、
250mほど行って、あとの750mを走るっということを繰り返すと持続してkm7分ペースを刻めたのです。これは収穫でした。こうすれば、死んだ脚でも持続
して走り続けることができるということがわかったんです。それまでは、走れるところまで走って、あとは回復するまで歩くを繰り返していたので、あるときは
km6分30秒で走ったり、あるときは8分かかったりと、まちまち。それにだんだんと遅くなってkm7分では走れなくなっていました。無理になるまで走ると
余計走れなくなるといことは、意識して歩けば防げるということが判ったんです。

 30km過ぎ頃から太腿の付け根が痛くなってそのあとから膝が無性に痛くなりました。マラソン大会で走っている間に膝が痛み出すのは初めてだったので
ビックリしました。膝が痛いのは、前から時々ありましたが、練習のときだけです。あとからわかったんですが、この膝の痛みは膝の前後の太腿やふくらはぎの
筋肉が硬くなると、膝間接の動きがスムーズでなくなるため痛むのだそうです。

 なんとか完走できました。ランパンランシャツ姿で4時間過ぎに帰ってくるランナーは格好悪いですね。

 フルマラソンの奥深さが少しわかった気がします。

 ゴールして急いで荷物を受け取って電話して友達と会えました。40分以上も待ってもらってしまいましたが、彼は見事今回の目標を達成です。例によって
持ち寄ったビールで乾杯しました。風もなく、いい天気でした。足首の怪我さえなければっと悔やんじゃいますが、まだまだ、マラソンはできるので、次に向か
って走ります。
  
                                                                  おしまい。

           ラップ     休憩時間含まず  心拍数
 0〜1km:   4分31秒              165bpm?  
 1〜2km:   4分22秒      8分53秒  193bpm? 
 2〜3km:   4分18秒     13分11秒  156bpm
 3〜4km:   4分16秒     17分27秒  155bpm
 4〜5km:   4分36秒     22分04秒  157bpm
 5〜6km:   4分11秒     26分14秒  159bpm
 6〜7km:   4分16秒     30分31秒  160bpm
 7〜8km:   4分11秒     34分42秒  160bpm
 8〜9km:   4分20秒     39分02秒  158bpm ふくらはぎが攣り始める。
 9〜10km:  4分38秒     43分40秒  156bpm
10〜11km:  4分26秒     48分06秒  153bpm
11〜12km:  4分27秒     52分34秒  153bpm
12〜13km:  4分29秒     57分03秒  152bpm
13〜14km:  4分26秒 1時間01分29秒  149bpm
14〜15km:  4分55秒 1時間06分23秒  143bpm
15〜16km:  4分52秒 1時間11分15秒  149bpm
16〜17km:  4分41秒 1時間15分56秒  147bpm
17〜18km:  4分58秒 1時間20分54秒  146bpm
18〜19km:  4分59秒 1時間25分52秒  142bpm
19〜20km:  5分36秒 1時間31分28秒  143bpm
20〜21km:  5分03秒 1時間36分31秒  143bpm
21〜24km: 15分31秒 1時間52分03秒  141bpm
 <23km地点で5分位休憩「リタイヤ宣言」毛布に包まり戦闘意識が無くなる。>
24〜25km:  5分14秒 1時間57分17秒  141bpm
 <25km地点で3分位休憩。二度目の「リタイヤ宣言」>
25〜26km:  5分26秒 2時間02分42秒  133bpm
26〜27km:  5分37秒 2時間08分19秒  163bpm
27〜28km:  7分49秒 2時間16分08秒  124bpm
 <28km地点で2分くらい休憩。最後の「リタイヤ宣言。」でも送迎車が来るのは絶望的。腹をくくって走る。>
28〜29km:  6分24秒 2時間22分31秒  121bpm
29〜30km:  7分41秒 2時間30分12秒  136bpm
30〜31km:  8分12秒 2時間38秒23秒  123bpm
31〜32km:  6分32秒 2時間44分55秒  138bpm
32〜33km:  6分53秒 2時間51分48秒  138bpm
33〜34km:  7分34秒 2時間59分22秒  119bpm
34〜35km:  7分41秒 3時間07分02秒  117bpm
35〜36km:  8分09秒 3時間15分11秒  125bpm
36〜37km:  7分05秒 3時間22分16秒  133bpm
37〜38km:  7分07秒 3時間29分23秒  119bpm
38〜39km:  7分09秒 3時間36分33秒  123bpm 
39〜40km:  6分59秒 3時間43分31秒  132bpm
40〜41km:  6分42秒 3時間50分14秒  137bpm
41〜Finish :  7分26秒 3時間57分39秒  152bpm
ハーフ1時間37分31秒  ネット4時間07分53秒  グロス4時間07分19秒
4092位/13955人中   種目別1411位/4278位


設定タイム;なし  結果 4時間8分26秒(グロス)  4時間59分22秒(ネット)
(35〜49才男子の部36位/1278人  総合72位/3612人)