篠山ABCマラソン 完走記2007年2月18日 雨
                                                              3時間20分05秒


   雨の予報が的中して雨の中、レース前の下見とアップを諦めて、ゆっくりTVの前で朝の6時過ぎにおにぎりを3つ食べました。

 おにぎりは、昨日99で買った鮭マヨと昆布と赤飯です。それと納豆1パック。朝のTVニュースではTOPニュースに東京マラソンの様子が伝えられていました。TVやメディアはこの一週間、東京マラソンを大々的に取り上げていて、都だけでなく全国的に注目を集めている大会とまでに発展し、盛り上がっていました。

 本当ならスタート2時間前には現地について充分ウォーミングアップをするのですが、今回は雨でかつ都庁附近にウォーミングアップができる場所もなかったため、ウォーミングアップを諦めなるべく体が冷えないように現地で待つ時間を短縮すべく、6時30分までは寮で待機していました。

 スタート前に行うことは、

 スタート2時間前にカフェインローディング。(今年はユンケルD 無水カフェイン50mg)
 スタート1時間前にTOPTEN1本飲む。
 ・トイレ(大便)
 ・アミノバリュー(2本4000mg)

 っということで、ユンケルは六本木に着いたところで飲みました。六本木で日比谷線から乗り換えて都庁駅まで行きました。
都庁駅構内では、雨から逃れて着替えている人でごった返しています。7時40分。まだ余裕がありました。なるべく余裕があるうちにトイレを済ませるべく駅のトイレを探したら、封鎖されていました。利用者が多くてタンクが一杯になったらしいのです。こんな所にもマンモス大会の影響が出ているのですね。しかたなく、駅構外にでてトイレをさがしました。仮設トイレにはまだ人が少なく、待たずに入れたのはラッキーでした。 

 8時20分には橋の下で雨を凌ぎながら着替えました。人が多くて雨も降っているし、一回このエリアに入るとゼッケンを見せないとまた入れないので面倒だし、どこに行けば着替えブースがあるのかも判らないので、橋の下でということになったのです。

 スタートは9時15分。8時45分には指定のDブロックにて整列しないといけないというので8時30分ころからはぞろぞろと橋の下で待っていた人が整列場所へ移動していきます。本当に人が多いので移動スピードがノロノロと遅いのでちょっとそこまでっといっても何分かかるかわかりません。従って、みんな早めの行動に出るのでしょう。自分も仕方なく8時35分には橋の下から出て雨の中、整列場所へ向いました。

 自分の格好は、ロングTシャツにロングタイツ、黒い帽子に白い手袋。100均のポンチョを着てその上に大会でもらった合羽を着ていました。兎に角寒いので、ロングTシャツの下にノンスリーブのアンダーシャツも着ていました。ちょっと着すぎかも知れませんが、最後の佃橋辺りではそれでも寒さが身にしみましたのでこれで良かったのでしょう。

 Dブロックは、一般参加者の最前列ブロックでした。その前は陸連加盟者のブロック、Aは車椅子、Bは招待選手でした。結構いいポジションでスタートできて良かったです。号砲の合図からスタート地点までは40秒足らずで行けました。また、Dブッロクは連絡通路の下にあったので雨を避けることも出来たのでラッキーでしたね。

 さて、走るペースですが昨晩寝る前に考えたのがkm4分20秒で走る、っいうものでした。このペースを決定した理由は、一年前、練習不足で走った福知山のペースがkm4分25秒だったんです。それを基にしただけなんであまり深く考えたわけではありませんでした。

 あとから思うとこの「ペースを考える」という工程が一番重要なことだと思います。いろいろな条件を考えて、当日の天候が悪ければ変更するとか、臨機応変に、スタート直前まで思いを巡らせるべきだった、っと後悔しています。その点、今回のレースは、気合が抜けていたということです。

 9時になっても続々と横から人が入ってきます。なーんだもうちょっと雨宿りできたじゃないか、ってちょっと怒りマークでしたが、遅れた方としても入れてくれるほうがありがたいですよね。ほどなくして、CとDの境目のロープが取り外され、Cブロックの前半部分へ侵入しました。ここらへんはあつかましいんですが遠慮するほど走力もないので・・・。

 いよいよスタート。スターターは石原都知事。スタートとともに白い紙ふぶきが舞い上がり、走り出した選手達も驚きの「オー」、お祭りムード満点の東京マラソンが始まりました。

 都庁ビルの2階道路からスタートしてあっという間に新宿駅西口へ、降下をすぎると歌舞伎町です。この道が対抗車線まで全部ランナーに開放されているので、スタート直後の渋滞も全然なくスムーズでした。初めの1kmが4’29”。やば、もう10秒も遅れたぞ!ってあせるんです。アップもしないでスタートしたのでこれくらいの遅れは当然だと思えばいいのですが、すぐにkmあたり10秒の遅れは10kmだと100秒も遅れる!って計算しちゃうんですよね。悲しい性です。

 合羽を着ていることもあり、走りにくい環境でkm4分20秒は自分の限界を遥かに越していたということをあとで思い知らされるわけです。

 新宿から靖国通を通って四谷に向かいそれからどんどんと坂を下ります。次の2kmが8分46秒、その次の3kmを13分4秒と、ほぼkm4分20秒ペースで走りましたが、坂なので楽に走っていなければいけません。でも楽にっていう余裕はなく必死でkm4分20秒ペースを守っているという感じでした。

 皇居(竹橋)についたのが7km過ぎくらいでしょうか。まだまだ雨は止みません。10時くらいには雨が止むのでは?っという予報もありきたしていたのですが・・・。10kmまでは合羽を着ておこうと走りにくいのを我慢しながらなんとかkm4分20秒を守って、日比谷に向います。

 雨が降っていたので帽子をかぶっていたせいもあり、メガネが雨で曇ったせいもあり、景色は楽しめませんでしたね。いい天気でもう一回ここを走りたいですねー。

 日比谷から品川へ向います。ここで追い風を感じました。新宿から竹橋まで下り坂、竹橋から品川までは追い風なのでここでkm4分15〜17秒くらいのペースで走らないと平均でkm4分20秒、トータルで3時間2分という記録では走れないのです。

 浜松町を過ぎたころにTOP集団とすれ違いました。まだ15km過ぎくらいの地点なので一塊になっていて誰がいたのか判りませんが、こういう一流選手の走りを見れるというのもウレシイことです。

 品川で折り返す前に大阪から着ているNさんの姿を探しました。でも人が多くて判りません。Nさんはマラソン53回目のベテラン選手で今回初サブスリーを狙っての参加です。

 折り返してからは向かい風。なんとか風除けを探そうと人の後ろに張り付こうとしましたが、km4分27秒くらいの速度は中途半端で合う人がいません。少しペースを落としてでも自重すべきだったのでしょう。このあたりから足の異変に気づきました。足の指先の感覚が寒さのために無くなってしまったのです。まるで指がないかのような感覚で走りました。こうなると足の指先でのける力というのが使えなくふくらはぎや他の筋肉へのダメージが多くなるのでしょう。

 またまた日比谷に帰ってくると自分の名前を呼んでくれる人がいてビックリ。会社の上司でしたが、彼はウルトラマラソンが好きでその知人がこの大会に出るというので応援に来ていたのです。この寒い雨の中、本当に沿道はびっしりと応援者で埋まっていてビックリしました。この大会が成功した、もう一回走ってみたいと自分が思う理由の一つにこの沿道の応援者があります。

 日比谷から右に折れて銀座へ向います。このときもう足はパンパン状態になっていました。こりゃあかん、って思いましたね。この感覚になるのは33〜35km過ぎに感じるものなのです。それがこんなに早く着てしまうとは・・・。っと。完走できるのか?残り20kmを歩くのか?っと悪いイメージが出始めてからは走る速度は落ちる一方。

 それなら、もうジョグでなんとかゴールを目指そうと開き直ったのは浅草につく前のこと。浅草からは、給食のアンパンや人形焼、バナナも頂いて腹ごしらえしました。こういう給食があるのもうれしいですね。ふたたび銀座に戻ってからなんとかトコトコ走ってゴールに向いました。途中、佃橋など橋を超えるためにアップアンドダウンがありましたが、それほど長い坂道ではないのできつい感覚はなかったですね。このあたりでは、沿道に歩道がないところがあり応援者が少なかったですが、マンションのバルコニーから応援している人も多く応援が途切れることもなかったのです。

 結局、ゴールまではずーっと雨に降られた大会でした。雨の中でのフルマラソンは初めてだったのでそういう意味ではいい体験になりました。

0〜1km:4’29” 
1〜3km:8’46”(4’23”)
3〜6km:13’4”(4’21”)
7〜9km:8’43”(4’21”)
9〜12km:13’2”(4’21”)
12〜14km:8’42”(4’21”)
14〜16km:8’47”(4’23”)
16〜18km:8’45”(4’22”)
18〜19km:4’29”
19〜20km:4’29”
20〜21km
21〜23km:9’2”(4’31”)
23〜25km:9’6”(4’33”)
25〜27km:9’30”(4’45”)
27〜29km:9’40”(4’50”)
29〜31km:9’43”(4’51”)
31〜33km:10’19”(5’10”)
33〜35km:10’35”(5’18”)
35〜37km:10’55”(5’28”)
37〜39km:10’36”(5’18”)
39〜40km: 5’19”
40〜ゴール:11’48”

 公式タイム 3時間20分11秒

 反省点
今回の失敗をバネに今後に活かせる教訓を列挙します。

 1.レース直前の膝故障
  原因は、12月に走りこみ過ぎたのと不十分な柔軟性です。
  対策は、一挙に走行距離を増やさない。
       疲労を感じたら無理に練習をしない。
       柔軟体操をしっかり走る前後で行う。
       少し痛みを感じたらアイシング、サポーターを有効活用する。

 2.レースペースの誤算。
  原因は、大会の雰囲気に圧されて無理なペースを設定した。天候に合わせたペースを考えていない。
  対策は、大会前のペース走(30〜35km走)のペースより6%速いペース。
        km4分30秒で練習できたら、レースペースはkm4分13秒。(2時間58分)
        

 3.雨対策不足
  原因は、雨で濡れたあとの障害を予想できなかった。
  対策は、靴、手袋にはオイルかグリースを塗って雨の進入を防止する。
       カイロを有効に活用する。

 4.新品靴の未調整
  原因は、事前の調整不足。海外へレース靴を持参していない。
  対策は、靴の結び方から一度やり直してつま先部分に余裕の遊び空間を持たせる。

 5.ウォーミングアップの不足
  原因は雨の為、十分な練習が出来なかった。
  対策は、練習用の靴、服を用意してウォーミングアップ後に着替える。  
        ウォーミングアップが出来ない場合は始めの5kmはウォーミングアップと思って2、3分遅めに走る。

 以上、皆さんも失敗しないようにお祈りいたします。