04年度 長四郎駅伝
 出発前のメンバー全員集合!左奥から岩田、佐藤、下村、甲斐、塩入、沢田
                            山田、大滝、三浦、金井、前川でえす。

 本日は晴天なり。今週の天気予報では土日が雨にもかかわらずいい天気となりました。滋賀県守山市の会社前から、福井県常神半島までタスキをつなぐ長四郎駅伝が今年もスタートです。オーダーは下記の14区を12人で走りました。
区間 コース 距離 氏名 予想タイム 実タイム 氏名 氏名 氏名 氏名
1区 正門〜大橋 7.5km 三浦 41’00” 41’17” 17”
2区 〜大野 5.1km 大滝 25’00” 30’00” 300”
3区 〜途中 6.1km 沢田 36'00” 38’20” 140”
4区 〜木戸口 8.9km 沢田 53’00” 54’52” 112”
5区 〜梅ノ木 5.6km 甲斐 35’20” 28’32” 408”
6区 〜蛇子谷 6.7km 河島 38’31” 34’33” 238”
7区 〜野尻(朽木) 5.5km 下村 27’00” 26’33” 27” 河島
8区 〜保坂 7.2km 塩入 37’30” 35’21” 129” 河島
9区 〜熊川(漬物屋) 6.1km 前川 32’00” 25’24” 396” 河島
10区 〜安賀里(小学校前) 5.3km 岩田 25’00” 24’46” 14” 前川
11区 〜倉見(国道) 5.1km 佐藤 22’30” 24’10” 136”
12区 〜成出(ドライブイン) 10.4km 金井 61’00” 58’05” 175” 塩入
13区 〜塩坂峠 8.3km 山田 37’00” 36’12” 48”
14区 〜小川(長四郎前) 3.2km 塩入 15’00” 16’06” 66” 山田 金井 前川 河島

 まず一区は、三浦選手が快調な滑り出しでスタート。最後までペースを乱さず、申告タイムと17秒差でのタスキ渡しでした。最後の交差点で赤信号に捕まって、申告タイムにより近づいたと言う強運の持ち主。

  
一区三浦選手軽快にスタート    予想タイムに17秒差でゴール!

 今回は、前回行わなかったタイム賞を復活させて申告タイムに近い人から3位までは賞品があるのです。いきなり1区で17秒差という快記録が生まれ、みんなガックリ。もう1位は三浦選手に間違いなしと誰もが信じて疑わなかったのでした。

 2区は大滝選手。琵琶湖大橋を走っているときは快調でしたが、そこから徐々にペースダウン。膝が痛くなった後半の上りか元気がなくなり、3区も伴走するはずだったのですがキャンセルとなってしまいました。
    
 2区の中間登り始め。   これから2区も走るんじゃなかったの?膝が痛いんじゃ。  無理することナカー。

 3区は沢田選手。今年の11月に土山マラソンに出るために3区、4区と一番この駅伝区間では、キツイ上りの2区間15kmを連続して走りたいと申告された58歳の方。元気ですね。その意気込みもナルホドといわせる力強いストライドで最後までぜんぜんバテませんでした。

    
ハイ、沢田スペシャルドリンクちゅうちゅうデス  3区の中計でもラクラク通過  15km完走し最後まで余裕のゴール

  30℃前後のこの気候でこれだけの走りができるのですから今年の土山もいい記録が期待できるでしょう。沢田選手がんばってください。

 このあたりは自然の宝庫。アケビとり栗拾いと楽しみながら選手の応援をします。今年のアケビは時期尚早でした。栗はぼろぼろと下に落ちていたものを約2分で6個もゲット。

 
あけびはまだ早いとよね。     栗はいっぱい落ちていました。

 4区は甲斐選手、この大会を初代から引き継いでいる大ベテラン。今回の事務局も行っていただきました。この駅伝は知り尽していることもあって一番、静かで車の来ない旧道を通って走りやすい5区を去年に引き続き、選択されてタスキを受けました。

 この駅伝大会は、車3台が随行して、タスキ中継点の他、途中で適当な車が止められるところで応援をしているのですが、甲斐選手はひたすら旧道を走って、とうとう新道の車組みは応援できず仕舞いでした。
 
 
5区 甲斐選手ゴール。今年は楽走会のユニフォームで参加してくれました。

 さて、6区は筆者こと河島です。この区間は去年も走ったのですがその時は伴走の3区間目で今回12区を走った金井選手と走りました。この区間も4区から続く峠の山間で比較的に涼しく、しかもズーット下りなので楽な区間です。

 自分は5’45”/kmのペースで予想タイムを申告したのですがそれより約4分も早くついてしまいました。最近のLSDトレーニングでは6分/kmペースで行っていたのでそのつもりで走れば下りを考えても良い線だろうとおもったのです。甘かった。やっぱりこういう風にタスキを持って皆で走る場合は、日頃の練習とは違ってウキウキ度が全然違います。そのウキウキ度でこんなに快調に走れるのだからやっぱり走る仲間はありがたいです。

   
 
6区はとっても走りやすいです。

 7区は下村選手。下村選手は小学校5年のときに1kmの大会で3分4秒をたたき出した昔の天才少年ランナー。ここから私も一緒に走ったのですが初めの入りはさすがに速く、4分/kmペースでチョット待って・・・と言いたくなるくらいでした。それでも2.5km過ぎからペースダウン、最後は6分/kmペースにまで落ちましたが、ゴールが見えてからは下の写真のように最後のラストスパート、堪らず自分は置いてけぼりになりました。

 
 7区 下村選手 うらやましいほどに力強いフォームでラストスパート。

 8区は塩入選手。このコースの2番目にきつい上り区間です。私は下村選手の最後のスパートについていけず、10秒くらい遅れてのスタート。マッテヨ−。

 いきなり最初から上り、さっきの7区から心拍計を付けて走ったので見てみるともうすでに152拍/分と自分のHRTです。これをこえると乳酸がたまってしまう為、30km今回走りたい自分にとっては超えてはならない域です。自分はがまんして152を超えない最大ペースで走ります。

 塩入選手はさすが今大会唯一の30歳代ということもあり、最初から馬力で飛ばします。見る見るうちに自分との距離は150mほどに広がりました。

 この8区は上って、少し平らになったと思ったらまた上るんです。下り始めると自分の心拍数は下がり始めたのでチャンスとばかりスピードUP。下りも心拍数を150にキープして前を追います。

 2度目の上りから明らかに塩入選手の上体がブレはじめ疲れてきているのが判りました。今までは上りでは、自重している自分のペースより速く走っていた塩入選手もここに来て自分と同じペースがやや遅くなり始めました。追いつけるチャンスです。

 2度目の上り坂も終わって最後の下り。自分は心拍数が下がるのを抑えてペースを上げてトップを猛追。まるでアテネオリンピックで下りで野口みずきをおうヌデレバのようにひたひたと迫ったのです。

 ただし、やっぱりみずきじゃなかった塩入選手は強かった。あと25mでおいつくといったところでちらっと後を向いたあと自分の間を確認してラストスパート!!オーイ、レースをしてんじゃないんだぞー。待ってオクレー。悲しい自分の声なき声もむなしく、また間は開いてしまいました。

     
8区 いやな予感が的中して初めから引き離しにかかる塩入選手。まっ待ってー!

 9区は前川選手。この区間はちょっと最初に水坂峠を上ってから下り、国道303号線に入ってからもひたすら下ります。もうこの区間に入ると前川さんの後姿は全然見えません。前川選手はジム通いをしている単身赴任者で自分のラグビーの先輩でもあります。体脂肪率が13%と惚れ惚れするような身体を見せ付けて力強い走りです。こういう下りの区間にはピッタンコの選手です。

 自分はもう見えることもできなくなったこともあり、「伴走」という意味合いをまったく果たしえなくなた自分の情けなさにうちのめされ計画していた10区までの伴走は9区までにあきらめました。来年はがんばってついていくぞー。

     
9区 前川選手。スタートからゴールまでペースが落ちず4分15秒/kmの快調ペースで独走。

 10区は岩田選手。この区間は下り坂から始まり、ほぼフラットな区間。ただしもうこの辺からさいごの14区まで、森林もなくなり、照りつける太陽をまともに受けるです。

 この区間は途中で曲がるところが複雑ということもあり、メンバーが心配しましたが、迷うことなく走りきり見事、予想タイムと14秒差のタイム賞1位を獲得しました。前回行った琵琶湖一周駅伝で得た教訓とアドバイスを元に予想タイムを決めたとか。やっぱり素直な研究者が最後は勝つのですね。自分も見習わなければ。

    
 
10区 岩田選手。 スタート時に余裕のOKサイン。この余裕はタイム賞を確信してのものか?

 11区は佐藤選手。この区間はゆるい上り坂が区間半分あとはフラットな区間です。佐藤選手は膝の軟骨がなくなってしまうほど走りこんだ人。有森選手も通ったという岐阜の病院へ通院して膝を直そうとしましたが完治までには至っていません。

 それでも、毎年この大会には参加してくれます。感謝。飲みたいだけ?それは自分も言えません。

 8区から始まったハイペースとはおさらばしてマイペースで走りきり、無事にゴール。こういうイージーペースで走ってくれたらよかったのに・・・。
  
 
11区 佐藤選手。 写真が小さくてすみません。ここの区間は短めだけど暑かったッスね。
 
 12区は金井選手。この区間は本コースの最長区間です。金井選手は来年3月で60歳。定年で円満退職されてしまうため、現役最後の長四郎駅伝です。金井選手は10代のとき延岡西日本マラソンに出場し、2時間30分を切った猛者。今もマラソンレースには足蹴なく参加する楽走会きってのマラソン好きなひとです。膝が悪くてお医者さんからストップがかかっても走ってしまうランナーなのです。わかるな−。

      
 
12区 金井選手のスタート    画面中央タスキをかけているのが金井選手。途中で給水して最長区間を走破。

 13区は山田選手。この区間は三方五湖の畔を走る気分のいいコースです。朝の9時からスタートしたこの駅伝大会もここではすでに夕方の4時を回って夕方のいい景色が広がります。


  
 
13区の中継地点から見れる三方五湖。夕日に染まってまいりました。

 山田選手は、このメンバー最速ランナー。57歳ですが速いんです。今年の4月に10kmレースをご一緒させてもらいましたが6km過ぎでおいていかれてしまいました。

 この日も快調にスタート、4分/kmのペースで出発しました。途中、道を迷われたとかでしたが、それでも予想タイムより45秒も速いペースです。
 
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13区 むこうに小さく見えるのが山田選手のスタート。  差し入れの着替えとドリンクを振り切ってさらに快調に飛ばします。 

 最終の14区です。ここは、8、12区と走った塩入選手が走りますが、最終区間と言うこともあり、山田、金井、前川選手と自分の4人が一緒に走ります。

   

 もうみなさんヘロヘロなのですが、なんとかビールをおいしく飲みたい一心で最後のスパートです。自分も3kmちょっとなのでATもなにも関係なく足が出る限り走りました。ここは入り江を2つ越えるコースで海沿いを走る気持ちのいいコースです。入り江を越えるたびに岬へ向かうときは上り坂なのでちょっとつらいです。

 三方郡三方町小川の民宿「長四郎」の前でゴール。全長約90kmのコースを無事に走り終えました。下の写真がその時の写真で後に民宿「長四郎」の看板があるのですが選手の陰に隠れてしまいました。

 
 
 アー終わったこれから飲むぜよ
 
  左奥からから 山田、甲斐、塩入、佐藤、大滝、金井、沢田
           前川、 三浦、 下村、 岩田

 さて、今年のお泊りはこれから10kmほどさらに常神半島の突端に位置する旅館「松村」です。
常神の漁港に到着。ここはイカ釣りで有名な漁港です。アオリイカがおいしいんです。

  車を駐車場に止めて漁港の前でさっそく缶ビールを皆に配って海を見ながら完走の乾杯です。

  
  クーッ!!これがうまいのなんのって!

 あっというまに350mlを飲み干して旅館にGO。風呂につかって、宴会のはじまりはじまり。1区から
走った人の感想を聞きながらワイワイとやりました。

 今回の魚はひらめ、しまあじ、アオリイカとどんとん活きのいいお造りが登場し、今回の特選メニューはウニの活け作り。ウニを真っ二つに割って中のウニをすくって食べるのですが、うにのとげがまだウニウニと動いています。このウニのおいしいことおいしいこと。臭くなく苦くなく、なんと甘いんです。ウニがあんなに甘いなんて知りませんでした。  

 これじゃ来年も「松村」かな。

 一回の宴会もおいしいウシオ汁を飲んでお開き。2階へ行って、泡盛と芋焼酎と日本酒をちゃんぽんでモー飲めないぞ。

 それから、みんなで夜の波止場へ行ってサザエ採りを楽しみました。店で網を買って波止場にくっついているサザエをとろうと言うのです。でも取れたのはやどかりばっかりでした。酔っ払いに採られるほどサザエさんは甘くないです。

 そんなこんなで、いい年したおじさんが子供のようにはしゃげた一日でした。

 
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